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医療保険の基礎知識|がんの危険因子3〜遺伝〜

乳がん、結腸がん、卵巣がん、子宮がんなど、欧米で大変多く発症する種類のがんの多くは、一部の家族の間で世代ごとに繰り返されており、これを家族性のがんと呼んでいます。

遺伝子検査で一部の乳がんの発症リスクを知ることができるようになりました。毎年、国内では新たに約4万人が乳がんになります。
そのうち5〜10%が遺伝性の乳がんです。同じ遺伝子変異で卵巣がんになるリスクも高く、「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群」と呼びます。遺伝性乳がん・卵巣がん症候群は、家系内に乳がんや卵巣がんを患った人が何人かいるケースが多く、40歳以下の「若くして乳がんになりやすい」ことでも知られます。再発もしやすいです。

遺伝子異常以外で家系的に同じがんにかかりやすい場合、食生活などの習慣が家族で似かよっているためとも考えられています。
すでに食生活の項で触れたように、これらのがんは、食生活とのかかわりがかなり深いがんです。
つまり、似たような環境因子が特定のがんになりやすくしていることも、十分に考えられるのです。

しかし、まれながんのいくつか、例えば、目のがんである網膜芽腫、結腸がんのある種のものは、家系内でたどることができる、特定の因子と結びついていることがわかっています。

ストレスは心の悩みはがんをつくるか?

ストレスや心理状態が、がんの発生に何らかの役割を果たしているのではないかという考えがあります。
ストレスはがんの危険因子の一つであるという研究者もいれば、「がんになりやすい」性格があると唱える心理学者もいます。

心理的要因とがんの発生や経過との間の関連を裏づけた研究もあれば、その反対を示す研究もあって、これについてははっきりしません。

しかし、がんの進行には患者の心理状態が影響を及ぼすと考える臨床医は少なくないようです。
また、喫煙、アルコール摂取、食べ過ぎなどのがんとかかわりの深い行動は、しばしば、ストレスや抑うつ状態に対処しようとするための行動です。
それを思えば、「ストレスや心理状態が、がんのリスクを高めることがある」とはいえそうです。

 

2004.8.15記事 2011.3更新