「がん保険は必要?」は、降水確率50%で傘を持っていくかどうかで決まる

投稿日:2019年6月15日 更新日:

がん保険必要?

「がん保険は必要?」を考える上では、あなたが知っておくべき2つのことがあります。

1つ目は、がんという病気についてです。なぜなら、日本人の2人に1人はがんになり、約3人に1人ががんで亡くなる時代だからです。

2つ目は、がん保険についてです。がん保険は、医療保険の一種です。がん保険が本当に必要かどうか、医療保険との違いを確認することが大切です。

このページでは、2つのポイントについて、説明していきます。

3人に1人はがんで亡くなる、2人に1人はがんにかかる時代

がんは細胞の核の中に遺伝子(DNA)が傷ついて起きる病気です。

厚生労働省の人口動態統計によると、がんは昭和56(1981)年に脳血管疾患を抜いて死因のトップとなってから常にその座を維持し、一貫して上昇を続け、全死因の約3割を超えています。

厚生労働省が発表している「人口動態統計(確定数)の概況」を見ると、その事実は一目瞭然です。医療保障の中には、医療保険とがん保険もあります。がん以外にもお金がかかる病気はたくさんありますが、やはり死亡原因第1位のがんには最低限備えておきたいものです。

また、一生のうちがんにかかるのは、2人に1人の確率と言われています。「国立がん研究センターがん情報サービス」より、主ながんの生涯罹患リスクについて、以下の表にまとめてみました。男性は前立腺がん、女性は乳がんの罹患率が高く、11人に1人の割合であることがわかります。

がん保険のしくみを知る

がん保険はがんに特化して手厚く保障する医療保険の一種です。がん保険は、保険の対象をがんに絞っているために、保険料は医療保険よりも割安になっています。

ただ、勘違いしやすいのは、がんによる入院・手術は通常の医療保険の保障対象であり、がん保険に加入しなくても給付金が支払われるということです。

医療保険が1入院30日や60日といった支払日数に制限ある入院給付金なのに対し、がん保険は、入院給付金の支払日数が無制限となり、入院しなくてもがんと診断された場合にまとまった金額の診断給付金が支払われます。

また、医療保険の基本的な保障内容に通院給付金はなく、あったとしても入院した後の通院という条件に対し、がん保険は通院給付金がある保障内容が多いです。

なぜなら、がん保険では医学の進歩によって入院・手術という治療法から抗がん剤治療といった化学療法や放射線治療など入院せずに通院での治療をするケースも増えているからです。

厚生労働省の過去5回の「患者調査」をまとめた以下のグラフにて、この事実を確認してください。

がん治療は陽子線治療など健康保険の対象外の先進医療を受けることも想定されます。先進医療を受けた場合の技術料を全額支払ってくれる先進医療特約を医療保険やがん保険に付加できる保険会社が多いですが、同一保険会社の場合、どちらか一方しか付加できません。

がん保険と医療保険と別々の会社で加入すると、各社から先進医療特約の給付金が支払われます。

このように、がんに限定しているため、がんという病気の特徴に合った保障内容でかつ、保険料を抑えられるというメリットがあります。

天気予報で降水確率50%で傘を持って出かける人は、がん保険に入るべき

「私はがんにならない」「私はがん家系ではない」という方もいますが、日本人の2人に1人はがんになり、約3人に1人ががんで亡くなる時代です。降水確率なら50%です。

もし、天気予報で降水確率が50%や30%なら傘を持ち歩く人が多いのではないでしょうか?

ならば、がんに備えない手はありません。やはりがん保険は晴れた日に買っておくべき重要な傘です。

医療保険でも、がんへの保障はありますが、入退院を繰り返したり、入院が長期化すると保障対象にならない場合もありますので医療保険だけではカバーしきれないのが現状です。

がん保険は、同じような保障内容に見えても、各社によって保障範囲が異なります。診断給付金は1回限りか、複数回か、通院給付金は入院を前提としているか、前提としていないのか、などさまざまです。

また、無料付帯サービスなども見逃せません。保障内容だけでなく、付帯サービスもあわせて比較することが、がん保険を選ぶときのポイントとなります。

がんにかかる確率は高いため、医療保険よりがん保険に優先して加入することをお勧めします。

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