生命保険は、運用リスクを保険会社が負担している定額保険のイメージが強いですが、低い予定利率の時代においては、運用リスクを契約者自身が負う変額保険も取り入れることで、インフレリスクへの対応も可能となってきます。
変額保険を取り扱う保険会社は極端に少ないですが、変額保険は保障だけでなく、投資の初心者にとっても優れた金融商品ですので、それぞれの特徴を理解して、上手に取り入れることが大切です。
変額保険が日本で販売開始されたのは、昭和61(1986)年から
生命保険は、変額保険が日本で販売開始されたのは、昭和61(1986)年です。 金融の自由化や顧客のニーズの多様化などにより大きく変化したためですが、それまでは定額保険しかありませんでした。
死亡保険の基本形である定期保険、終身保険、養老保険は、契約時に定めた死亡保険金額や満期保険金額などが保証されていますので、定額保険と言われています。
それに対して、その保険にかかわる資産の運用実績にもとづいて保険金額が変動する保険を変額保険と言います。
定額保険は安全性が重視されるため、保険料は「一般勘定」で運用されます。変額保険は、運用リスクを契約者自身が負う“自己責任原則”のため、保険料は「特別勘定」で運用され、定額保険の資産とは、明確に区分して運用および経理が行われます。
それでは、定額保険と変額保険は、主にどういう点が違うのか、一覧表で確認してみましょう。
「変額保険」の情報は少ないですが、超低金利時代において、自分の選んだファンドが組み込まれている「変額保険」を取り入れることで、有利な資産形成をすることが可能になります。わからないということで、あきらめるのではなく、しくみと特徴を理解して、上手に活用していきましょう。