「結婚をきっかけに保険を見直したいけど、何からやれば良いの?」
「保険見直しで失敗しないためには、どんな準備が必要?」
保険の見直しを始めたくても、どのように保険見直しを始めれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか?
「1人で調べるのはムリ」ということで、プロの私にご相談にいらっしゃる方も多いです。
保険見直しは決まったステップを踏んで始めることが大切!
何も考えずに、なんとなく保険見直しを始めてしまうと、しなくてもいい保険を見直して、不要な保険を継続するなど、あとで後悔することもありえます。逆に言えば、きちんとしたステップさえ踏んで進めれば、誰でも保険を見直しして、将来手取りアップができるのです!
このページでは保険見直し初心者が「どのような流れで保険見直しを始めれば良いのか?」を5つのステップで解説します。
これから保険見直しをする方は、是非参考にしてくださいね!
保険見直しをするための5つのステップ
調べものをするときに、まずはネットで検索する人は多いですが、保険についても同じことがいえるでしょう。
情報はあふれていますが、玉石混合です。また、難しいことをプロに聞くのもいいですが、「私に合う保険は何ですか?」なんて聞いたら、保険営業パーソンの思うツボです。
保険見直しをして、不必要な保険に加入するリスクを避けるためには、まずは自分自身と向き合うことが大切です。
保険を考えることは、自分がどんな人生を送りたいのかを考えることです。
保険は長い間かけ続けることが多いですので、ぴったりな、いいものを選ぶためには次の5つのステップを順番に考えていってください。
保険見直しをする5つのステップ
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1ライフプラン表を作る
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2公的保険を知る
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3良い会社・良い商品を選ぶ
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4良い担当者と一緒に保険見直しの手続きをする
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5保険を継続する
このステップに沿って進めていけば、初心者でも保険見直しすることができます!
それぞれのステップについて詳しく解説していきます。
【STEP1】ライフプラン表を作る
保険見直しの第一歩となるのがライフプラン表を作ることです。「いつ」「どのくらい」お金が必要なのか把握するということです。これは人生で必要なお金のゴールを決めるという意味ですね。
何ごともゴールがなければ、行動は決められません。これは保険見直しでも同じです。
例えば、お子さまが生まれると、17年後に大学の入学金が必要になることが予想されます。120万円の入学金を用意する場合で、利回り1%で運用する場合、毎月5,000円積み立てればOKということになります。
さらに言えば、毎月6,000円ずつ17年間貯金をするだけでも6,000円×12カ月×17年=1,224,000円を準備することができます。
そのため、「将来、いつ、いくら必要になるのか?」という目標を考えるだけで「毎月いくらずつ積み立てるべきか?」「どのような商品を選べばよいのか?」が変わってくるのです。
また、目標金額を決めることはお子さまの教育費を準備するだけでなく、保険見直しをしたいすべての人が考えるべきことになります。
ライフプラン表というと、難しく感じるかもしれませんが、家族の年齢のみ書いていく「シンプルバージョン」は誰でもできます。
具体的には、横軸に未来のイベントを、縦軸に家族の名前を全員分書くのです。何年分のライフプラン表を作るか特に決まりはありませんが、家族にとって節目となるライフイベントを記入し、人生100年代時代に合わせて100歳を終わりにするとよいでしょう。
この作業をすると、これから人生で起こりそうなイベントが分かります。
シンプルバージョンのライフプラン表ができたら、もう少し詳しいライフプラン表を作ってみましょう。
具体的に教育費、住宅購入費など、大きな支出を書き加えていくのです。また、自動車の買い替えや海外旅行など、気づいたことを加えていくと、よりリアルなライフプラン表に仕上がります。
自分の人生で実現させたいことを書き込んで、その準備をイメージするのです。不安に思っている老後資金がいくら必要になるかも分かります。
詳しくは次のページで解説しています。
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ライフプラン表を作り保険見直しする理由を明確にする
「保険の見直しをしていかないといけないと思っているんだけど。。。」「安心して老後を迎えたいんだけど、何からやって良いのかわからない。。。」 保険見直しをしようと考えている方には、このような悩みがあるは ...
これから保険見直しを始めるのであれば、まずは自分と家族がどんなことをしたいのか具体的に考えることから始めてくださいね。
【STEP2】公的保険を知る
ライフプラン表を作成して、「いつ」「どのくらい」お金が必要になるのかを把握したら、公的保険について知っておきましょう。
なぜなら、公的保険を上手に活用することでムダな保険料を払わずにすむからです。
公的保険を社会保険ともいいます。代表的なものとして、「年金」「健康保険」「介護保険」があります。
これらの制度は、国民が最低限度の生活ができるように、国が用意してくれている社会保障制度の1つです。それぞれの特徴を簡単に説明すると、、、
3つの社会保険の特徴
・年金
昭和36(1961)年に整った制度。「国民皆年金」のため、日本国内に住所のある20歳以上60歳未満の人は全員加入しなければならない。職業により、第1号から3号の3種類に分けられていて、それぞれ保険料が異なる。給付は、大きく分けると3つあり、老後保障である「老後」、病気やケガで障害が残った場合の「障害」、家族の経済的に担い手である大黒柱が亡くなったときの「遺族」がある。
・健康保険
昭和36(1961)年に整った制度。「国民皆保険」のため、生まれたときから全員が何らかの公的医療保険制度に加入している。職業や年齢によって加入する制度が異なるが、健康保険証1枚で一定の自己負担により、必要な医療を、自分が選んだ医療機関で受けることできる。
・介護保険
平成12(2000)年にスタートした制度。40歳以上の国民全員が公的介護保険制度に加入している。「年金」「健康保険」が現金給付に対して、「介護保」は介護サービスそのものが給付される。65歳未満と65歳以上では保障される範囲や保険料等が異なる。
そして、保険見直しをするときは、これらの公的保険でどんな保障が準備済みなのか、確認することが鉄則。
なぜなら、公的保険でまかなえない分を補うのが保険の役割だからです。
日本の社会保障制度は、世界的に見ても充実しているにもかかわらず、なぜ保険に加入しなければいけないのか?
最大の理由は、公的保険の保障内容やあなたを取り巻く経済環境が永遠に同じではないからです。
というのも、少子高齢化により、日本の財政は悪くなることはあっても、良くなることはありません。保険料を支払う人数より、給付金や年金をもらう人数の方が圧倒的に多くなっているからです。
例えば、会社員本人の健康保険の自己負担は、昭和59年までは1割、平成9年に2割、平成15年に3割となりました。つまり、自己負担額が増えています。
また、年金は制度発足当初55歳でした。1960年代や70年代は、多くの会社が55歳定年で、一方、年金支給開始は60歳からでした。
1994年は定年が60歳以上に引き上げとなり、同時に年金の支給開始年齢も段階的に引き上げることになりました。
このような段階を踏んで、男性は昭和36年4月2日以降、女性は昭和41年4月2日以降生まれは、65歳から支給されることが確定しています。
このように、公的保険の内容は、外部の経済環境によって変化していくのです。
そのため、制度そのものを知ることはもちろんのこと、改正の情報も日頃からキャッチしておくことが大切です。
なお、それぞれの制度については、次のページで詳しく解説しています。
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亡くなったときは公的年金が遺族を守ってくれることを知る
亡くなったときの遺族の生活保障として、遺族給付という公的保障があります。亡くなった方が、公的年金制度の加入者であった場合もしくは年金受給者であった場合が条件となります。 亡くなった方が加入していた年金 ...
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病気・ケガをしたとき、健康保険から受けられる7つの給付
病気やケガをして病院に行ったとき、保険証1枚で一定の自己負担により必要な医療を受けることができます。なぜなら、昭和36(1961)年に「国民皆保険」の体制が整い、生まれたときから全員が何らかの公的医療 ...
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介護状態になったとき、受けられる公的介護保険の8つの給付
介護や支援が必要であると市区町村などに認定された場合には、介護保険からのサービスを利用できます。なぜなら、平成12(2000)年4月より、介護保険制度がスタートしていて、原則として40歳以上の国民全員 ...
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現役をリタイアしたら、生活を支えてくれる公的年金のしくみを知る
会社を退職したり、仕事をやめたりしてから、生活を支える中心は年金です。なぜなら、昭和36(1961)年に「国民皆年金」の体制が整い、20歳以上60歳未満の人が公的年金制度に加入しているからです。 この ...
【STEP3】良い会社・良い商品を選ぶ
公的保険の内容を確認したら、次は保険見直しをする良い会社・良い商品を選んでください。
保険は万が一の直近から半世紀先に支払うケースがあるからです。なぜなら、死亡も医療も終身保障のものが主力だからです。
例えば、35歳で終身保障の医療保険に加入したとします。入院するのは10年後の45歳でしょうか?それとも、20年後でしょうか?または、50年後の85歳の可能性もあります。
そのときに、保険会社がつぶれていたら困りますよね。
生命保険は長い契約となりますので、万が一の直近から半世紀先までつぶれない強い財務体質が必要になります。
この場合、外部の通信簿として、S&Pやムーディーズといった格付会社の格付けを参考にするのも一つです。
格付けとは、独立した第三者である格付け会社が、保険会社の保険金支払いに関する確実性をアルファベットと記号・単語などで表したものです。
格付けは最高がAAA(トリプルA)で、ボーダーラインはBBB(トリプルB)です。それ以下であるBB(=ダブルB)の会社は近い未来に倒産の危険性があるということです。
なお、良い会社の選び方については、次のページで詳しく解説していますので、参考にしてください。
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最適な保険選びにするために、安全な保険会社の見分け方を知る
※このページは「【保険見直しSTEP1】ライフプラン表を作り保険見直しする理由を明確にする」「【保険見直しSTEP2】社会保障制度をよく知って損しない保険見直しにする」を読んでから、お読みいただくこと ...
次に良い商品です。良い商品とは、病気やケガ、または万が一のときの経済的リスクをカバーできる商品です。
例えば、がん・心臓疾患・脳疾患という3大疾病にかかったとき、入院日数が減少しているので、入院や通院日数に関係なく一時金が支払われる保険が良い商品ではないでしょうか?
少子高齢化で、健康保険財政が赤字になっています。そのため、入院日数を減らして使用するというのは国策になっています。
このように入った当時は内容が良かった商品であっても、外部の環境により時代遅れになることもあります。
保険はどんどん新商品が出ていますから、自分が加入している保険より、よい保険があるかもしれません。
しっかりと比較した上で考えていきましょう。
【STEP4】良い担当者と一緒に保険見直しの手続きをする
良い会社・良い商品を選んだら、いよいよ保険見直しです。
保険見直しをするときには、契約手続きが伴います。
「でも、どこで契約手続きをすれば良いの?」
「保険見直しは初めてだから、どんな手続きをしたらよいのかわからない。。。」
このような方もいらっしゃるはずです。
保険見直しをするときには、次のポイントで担当者を選んでください。
良い担当者を選ぶ4つのポイント
- あなたが保険見直ししたい商品を取り扱っているか?
- プロとして保険だけでなく、周辺知識について日々勉強しているか?
- 保険見直しするときに、今の保険を活かすなどのアドバイスをしてくれたり、保障が途切れないなどのスケジュール管理をきちんとしてくれるか?
- 病気やケガ、万が一のときなど、給付金や保険金が早く、少しでも多く出るように動いてくれるか?
ご主人が脳血管疾患で通勤電車の中で倒れた事例をご紹介します。そのまま意識が戻らず、高度障害状態になってしまいました。
勤め先で定期保険に加入していましたが、「亡くなれば保険金の対象になるけれど、高度障害状態は保険金は支払われない」と総務担当者に言われ、諦めかけていました。
個人で収入保障保険に加入していましたが、経済的に保険料を支払うことはムリと判断をして、解約する旨を担当者に連絡を入れました。
担当者が親身になって「なぜ、解約するのか」と質問したところ、「主人が通勤途中で倒れてしまい、そのまま意識不明です。このまま保険料を支払うことができないので…」という理由でした。
”高度障害と認定されれば、死亡しなくても、収入保障保険の保険金が毎月支払われますので、まずその手続きをしましょう。”
とアドバイスしたところ、亡くならなくても、高度障害状態で収入保障保険を受け取ることができたのです。さらに、そのことを会社に報告すると、会社も保険金を受け取ることができ、社長からも感謝され、遺族にも保険金の一部を支払ってくれました。
このように、保険見直しをしたときだけでなく、給付金や保険金を受け取るときに、少しでも多く出るように動いてくれる担当者が良いのです。
良い会社、良い商品、良い担当者、これが保険見直しが成功する3つの条件なのです。
「どこで保険手続きをすれば悩む…」という方は、ぜひ、こちらのページを参考にしてくださいね。
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最適な保険加入するには、保険をどこから加入するかで決まる
※このページは「【保険見直しSTEP3】最適な保険選びにするために、安全な保険会社の見分け方を知る」を読んでから、お読みいただくことをオススメします! 「保険見直しをするとき、どこでやるべき?」「保険 ...
【STEP5】保険を継続する
良い担当者を通じて、保険契約することで、保険見直しをすることができます。
が、保険契約を継続していかないと、ライフプラン表で計算した目標額を達成することができませんし、安心の保障を得ることができません。
最適な保険見直しをした後は、「長期間継続する」ことが大切です。
しかし、うっかり保険料の支払いを忘れたり、何らかの事情によって払込期月に遅れる場合も考えられます。
そのため、始めてみたけど、支払いが継続できなくなってしまった、、、といった場合は、安易に短期間で辞めてしまうのではなく、以下のページを参考にしてください。
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保険料の支払いができなかった場合の3つのステップ
保険契約を有効に継続させるために、払込期月までに保険料を払い込む必要があります。しかし、うっかり保険料の支払いを忘れたり、何らかの事情によって払込期月に遅れた場合も考えられます。 このページでは、保険 ...
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保険料の払い込みが困難になったときの4つの秘策
保険契約を有効に継続していく中で、払込期月までに保険料の払い込みが困難になるときがあります。契約者はいつでも保険契約を解約することができますが、払い込みが困難なときほど経済的リスクが高まるときです。 ...
まとめ
このページでは保険見直しの始め方を解説しました。いかがでしたでしょうか?
保険見直しを始めるときには、次の5つのステップを順番に進めてください。
保険見直しをする5つのステップ
- STEP1 ⇒ ライフプラン表を作る
- STEP2 ⇒ 公的保険を知る
- STEP3 ⇒ 良い会社・良い商品を選ぶ
- STEP4 ⇒ 良い担当者と一緒に保険見直しの手続きをする
- STEP5 ⇒ 保険を継続する
この順番通りに進めることができれば、誰でも「考慮すべき公的保険」「選ぶべき保険会社・商品」「保険見直しの手続き」などを、自然とすすめていくことができます。
「今」と「老後」の基礎となる保険を見直せば、あとは毎月コツコツと保険料を払い続けていけばOKです。
保険見直し初心者の方だと「何をやって良いかわからない」「失敗して損をしたくない」「せっかく入ったものを見直すのは不安」といって、そのままにしておくという方が多いと思います。
しかし、保険見直しはここで紹介したステップさえ順番にやっていけば、誰でも失敗しない保険見直しをすることができるのです。
少子高齢化の問題から、今の社会保障制度は改悪されていく可能性が高いです。
そのため、「今」と「老後」の保障については、自助努力していく必要があります。
保険を見直す場合、ライフイベントの変化がなかったとしても、気になったときが見直しのタイミングです。
5つのステップをするのに足踏みしてしまうという方は、ファイナンシャル・プランナーに相談するというのも一つの手かもしれません。
気になったタイミングで保険見直しをして、安心して生活を過ごせるようにしましょうね。
全体像がわかったところで、まず最初のステップとして、以下のページに書かれている「ライフプラン表を作り保険見直しする理由を明確にする 」に進んでくださいね!
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【保険見直しSTEP1】ライフプラン表を作り保険見直しする理由を明確にする
「保険の見直しをしていかないといけないと思っているんだけど。。。」「安心して老後を迎えたいんだけど、何からやって良いのかわからない。。。」 保険見直しをしようと考えている方には、このような悩みがあるは ...