お金の勉強は、いつから始めるべきか【問題点は、現状満足です】

お金の勉強は、いつから始めるべきか【問題点は、現状満足です】

お金の勉強をしようと思っている人「お金の勉強をいつから始めるべきか知りたいな。お金の勉強に少し興味があるけど、周りでやっている人があまりいないので、、、どうしたらいいでしょう…。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • お金の勉強はいつからか?
  • お金の勉強ができない人の問題点は「現状満足」です
  • お金の勉強が2022年4月から高校の授業に登場する

この記事を書いている私は、2002年よりお金の先生として、有料のマネー相談をしています。
2020年7月からはオンライン相談に転換しましたが、方法は変わっても、相談内容として普遍的なのが「お金の勉強をいつから始めたらよいのか」です。

この記事では、結論を書きつつ、「具体的に行動する方法」までを網羅します。

目次

お金の勉強はいつからか?

お金の勉強はいつからか?
結論は「早いうちに」ですね。

先進国でお金の教育がないのは日本だけ

先進国でお金の教育がないのは日本だけ
日本の小・中学校ではお金に関する知識や情報を正しく理解し、自分で判断する力を学ぶ課目がカリキュラムの中に組み込まれていません。

そのため、お金について何もわからないまま社会人になってしまう人も多いです。

一方、イギリス、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなどの先進国では、小さい頃からお金との距離を縮めるお金の教育が行われています。

  • イギリス:5~16歳
    義務教育である5~16歳が学ぶ公立学校のカリキュラムに金融教育がある
  • ドイツ:小5~高2
    個々の州により金銭教育がある
  • アメリカ
    各州、各学校、各団体によりそれぞれ金銭教育がある
  • オーストラリア:小5~高1
    個人のライフプランから見たお金の教育がある

例えば上記の感じで、お金の勉強をするという環境が当たり前となっていますよ。

学校でお金の教育を受けない日本人より、資産形成が上手くいく可能性が高くなります。

お金の勉強ができない人の問題点は「現状満足」です

お金の勉強ができない人の問題点は「現状満足」です
結論は「お金の勉強をしましょう」です。
しかし、多くの人はお金の勉強をしません。

なぜなら「現状に満足しているから」ですね。

預貯金もあるし、変わらなくてよい

日本で働く人の約9割が、会社勤めであるサラリーマンです。ご両親も学校を卒業して就職し、そのまま同じ会社で定年まで働き続けたのではないでしょうか。

自ら途中で辞めない限りは、定年退職まで安定した収入を得ることができて、お給料も毎年少しずつ増えていくようになっていました。

定年まで勤めれば、当たり前のように「退職金」や「企業年金」という老後資金をもらえたので、在職中にお金の話をすることはタブーの雰囲気があったのです。

お金への考え方は、育った環境に左右されている

日本では「お金儲け=悪い」という考えがあります。そのため、お金に働いてもらうという感覚もありません。

稼いだお金をそのまま貯め込んでいるというのが現状です。

米国の心理学者によると、お金への考え方は両親を見て原型ができあがるといわれています。なので、お金の勉強をしない人が多いのです。

日本人は預貯金が大好きな国民

結局はここが大切です。

日本銀行によると、2019年の日本人全体の家計の金融資産は1,900兆円を超えると発表しています。そのうち「現金・預金」は1,008兆円で全体の52.9%を占めています。

そして、この割合は20年以上も変わっていませんからね。

日本の国家予算の約19倍ものお金を日本人全体で持っている

1900兆円超といっても、単位が大きすぎるので、よくわからないかもしれません。日本の国家予算が約100兆円なので、その約18倍ものお金を日本人全体で持っていることになります。

これを日本の人口である1億2,700万人でわると、1人当たり1,000万円以上もっていることになります。でも、この半分のお金を預貯金しているのです。

資産5千万円万円以上と5千万円未満は約1:9の割合


出典:野村総合研究所「2019年度資産階層別市場規模」

野村総合研究所「資産階層別市場規模」によると、富裕層に分類される資産5,000万円以上は10%弱で、5,000万円未満が90%超と発表されています。

まんべんなく、日本人が総1,000万円以上の資産を保有しているわけではなく、約1:9の割合なのです。

資産5,000万円以上の富裕層は、日経新聞を読んだり、「四季報」を読んだり、決算書や税金のことなり、たくさん勉強しているケースが多いです。

また、5,000万円以上の資産を保有していなければ、取引することができない証券会社などもあります。お金について勉強していることはもちろんのこと、優秀なアドバイザーを付けることでさらに資産を増やすことができています。

資産5,000万円未満の失敗で、富裕層の資産をさらに増やしている可能性も

資産が5,000万円未満の場合、わからないという理由で漠然とお金を貯めこんでしまう結果、低金利で全くお金は増えません。

また、優秀なアドバイザーに出会うことなく、知識のないまま金融商品を買ってしまったことで、資産を目減りさせてしまうこともあります。

このような失敗で、1割弱の富裕層のお金をさらに増やしている可能性もありますよ。

お金の勉強が2022年4月から高校の授業に登場する

お金の勉強が2022年4月から高校の授業に登場する
2022年4月には、高校の家庭科で「投資信託」の授業がスタートします。

これから、算数や数学と同じような感覚で、投資を勉強をする世代が出てくるということです。

投資を学校で勉強したかどうかで、年代によって、資産形成に大きな差が生まれます。

問題なのは、投資の勉強をしていない、今の現役世代です。

やはり、環境が最重要

今回は以上にします。最後に補足すると、お金の勉強をしているかどうかで、今後、大きな二極化を生む可能性もあります。

ここが最重要かもです。
お金の勉強をする環境を整え、一早く最初の一歩を踏み出すことです。

ご両親がお金の心配を全くせずに、幸せな生活を送っているのであれば、その環境を引き継ぐのが一番です。

もし、そうでなければ、富裕層の人達はどうやってお金の勉強をしているのだろう、、と気になる人を思い浮かべてください。

なので、、

・お金持ちになりたいとか、
・投資をしてみたいとか、
・独立起業してみたいとか、

上記のなんでもいいですが、最後に質問があります。

それは「身近に、あなたが憧れるお金との付き合い方をしている人が、たくさんいますか?」ということです。

少なくとも、身近な友人や専門家などで「3名くらい」は必須かと思います。
身近に憧れる人がいないなら、そもそも環境づくりを整えるのも、ありかもです。

というわけで以上です。最後に要点をまとめておきます。

  • お金の勉強は早いうちがよい
  • お金の勉強には、環境が大切
  • 身近に、憧れる人や専門家がいますか?

以上となります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

お金の勉強は、いつから始めるべきか【問題点は、現状満足です】

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この記事を書いた人

かづな先生 かづな先生 社労士 × CFPⓇ

かづな先生こと田中香津奈のHPです。経営者と開業医のお金の悩みや課題解決に取り組む、資産形成プロデューサーです。

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