生命保険の役割を知りたい人「保険の役割がよくわからないなぁ…。」「貯金があれば、保険はいらないんじゃない?」
こんな疑問をお持ちのあなたへ。
本記事では、生命保険の役割を2つ解説します。生命保険に加入するかどうか、見直しするかどうかで悩んでいる方は、保険の役割を知り、必要性を見つめ直しましょう。
この記事を書いている私は、ファイナンシャルプランナー歴20年。週刊ダイヤモンドなど、さまざまなメディアの保険特集で保険ランキング選考員を務めています。
本記事の執筆者
生命保険ってムダかな…と思っているのであれば、せっかく加入や見直しをしても継続できない可能性も高まります。
そこで今回は、生命保険が必要かどうかを確認する方法も含めながら、解説します!
生命保険の役割ってなに?2つの役割を解説します
保険には2つの役割があり、これを理解することで、人生における生命保険の必要性を理解できるようになります。
- 保険の役割1:死亡や病気・ケガへの備え
- 保険の役割2:将来のための資金の備え
保険の役割1:死亡や病気・ケガへの備え
生命保険に加入していれば、被保険者(保険の対象となっている人)が死亡したときには、残された家族へ死亡保険金が支払われます。また、病気やケガで入院したときは、入院給付金が支払われます。
例:結婚してすぐに、お子さまが誕生したばかりの30代の家族
通勤途中、大黒柱の夫が脳梗塞で倒れ、寝たきりになってしまいました。妊娠がキッカケで会社を退職していた奥様は、義両親に夫の在宅介護を依頼し、働きに出ることになりました。
ただ、寝たきりの夫と子どもの世話が大変で、精神的にも経済的にも追い込まれてしまいました。
このとき、夫の給与分のお金がもらえたらどうでしょう。経済的不安を緩和することができます。
また、働き盛りの夫が、人間ドックを受けて、ガンが見つかった場合も同様です。幸いに手術は成功したとしても、仕事を長期休職することになれば、収入減の期間が続いて家計が苦しくなってしまいます。
このとき、がん保険から一時金のお金がもらえたらどうでしょう。安心してリハビリに専念することができます。
このように、病気や死亡といったリスクを踏まえると、私たちはいつどのタイミングで大きなお金が必要になるのか分かりません。
そこで、生命保険に加入をしておけば、金銭的な問題は解決できるため、精神的にも安心することができます。
国立がん研究センター「がん対策情報センターによる推計値」(2007年)では、「日本人の2人に1人が生涯でガンになる」といった統計が出ています。そのため、「わたしには関係ない」といったことはありえないため、生命保険への加入は検討すべきです。
今一度、明日は我が身ということを念頭に置き、残された家族の将来を考えてみるようにしましょう。
保険の役割2:将来のための資金の備え
生命保険は将来に必要となるお金を、必要な時期や目的にあわせて準備する手段としての役割もあります。
たとえば、老後の資金が挙げられます。
60歳まで働いたら退職金と年金だけで生きていけたのは、20世紀までのいい時代だけです。
21世紀は長生き時代であるため、不足する年金額を自分で用意する必要があります。
もし、60歳や65歳など一定の年齢を超えたときに、毎月5万円を受け取ることができたらどうでしょう。老後の経済的不安を取り除くことができます。
たったこれだけであっても、生命保険への加入は十分に大きなメリットがあるはずです。
日常的・将来のリスクのことを改めて考えることは、決してワクワクすることでありませんが、万が一のことが起こってからでは手遅れです。
生命保険には、「1歳でも若い時に加入すれば、保険料は割安」、「健康でないと通常の保険加入は難しい」といった原則があります。そのため、保険を真剣に考えるのは、早ければ早いほど良いのです。
生命保険はあなたや家族を守る大切な手段です。今だけではなく、長期的にライフプランを見据え、必要性を今一度見つめ直しましょう。
ライフプランの必要性について深く知りたい方はライフプランの必要性とは【結論:人生設計図でお金が増える】をご覧ください。
なぜ、生命保険の役割が重要なのか?
すべてが順調満帆であれば、ライフプラン通りの人生を歩むことができるでしょう。ところが私たちは日々の生活のなかで、さまざまなリスクに囲まれて生きているのです
たとえば、結婚や住宅購入、子どもの誕生・進学、定年退職・老後の生活、など、人生には節目で出費がかさむイベントが多数あります。また、病気やケガ、突然の死など、万一の場合も十分に考えられます。
そこで、住宅購入をあきらめたり、子どもの進学先を見直したりなど、人生における大切なライフイベントを断念しないために、生命保険を上手に活用します。
生命保険の役割を理解したら、すぐに実行しよう
「貯蓄があれば、保険はいらない」いう意見もありますが、順調な人生を送った場合に通用する理論です。
例えば、病気で高額な手術費や入院費がかかってしまったときや、自己を起こして補償しなければならなくなったときなど、国や強制保険だけではカバーできないことがあります。
そうなった場合、貯蓄を取り崩すケースが考えられますが、それでも不足する事態が起こりえます。そんな万一の備えに保険を用意するのです。つまり、保険に入ることはあなたの財産を守ることにもつながるのです。