「保険の見直しをしていかないといけないと思っているんだけど。。。」
「安心して老後を迎えたいんだけど、何からやって良いのかわからない。。。」
保険見直しをしようと考えている方には、このような悩みがあるはずですね。
保険を考えることは、自分がどんな人生を送りたいのかを考えることです。
保険選びの第一歩となるのがライフプラン表を作ることです。
「ライフプラン」を訳すと「人生計画」となりますので、自分がどんな人生を送りたいのか、シミュレーションをしてみることです。
家族の年齢を並べてシンプルな表を作ろう
ライフプラン表というと、難しそうに感じるかもしれませんが、以下のようなシンプルバージョンであれば簡単に作れます。
ここでは、ご相談者である桃子さん(44歳)を事例としてご紹介します。
【桃子さん:ライフプラン表シンプルバージョン】
名前 | 今の年齢 | 母:75歳 (後期高齢者) |
次女:18歳 (大学進学) |
母:87歳 (平均寿命) |
母 | 68 | 75 | 82 | 87 |
夫 | 46 | 53 | 60 | 65 |
本人 | 44 | 51 | 58 | 63 |
長女 | 7 | 14 | 21 | 26 |
次女 | 4 | 11 | 18 | 23 |
横軸に未来のイベントを、縦軸に家族の名前を全員分書きます。同居する家族の年齢だけでなく、将来面倒を見るであろう両親の年齢も書きこみましょう。
女性は男性より平均寿命が長いことを考慮し、残される母の面倒を見ることを予測して「母」を加えています。
何年分のライフプランを作るべきかの決まりは特にありませんが、家族にとって節目となるライフイベントを入れるとよいでしょう。
今回の場合は、以下の時期を選んでいます。
ライフプラン表シンプルバージョン 選出項目
- 母が後期高齢者となる75歳のとき
- 次女が大学進学を迎えてまとまった学費がかかりそうな18歳
- 母が日本人の平均寿命を迎える87歳
シンプルバージョンのライフプラン表は、家族の年齢のみですが、この作業をすると、これから人生で起こりそうなイベントが分かります。
母が後期高齢者となるとき、次女は11歳。中学受験に向けて塾に通っているかもしれません。
また、次女が大学進学するときは、長女も大学生。学費が最もかかる時期ですが、母は82歳で健康なのか、夫は60歳で収入は大丈夫なのか、などに気づかされます。
これこそがライフプラン表を作る最大の理由です。
大きな支出が必要な期間を書き込んでいこう
シンプルバージョンのライフプラン表ができたら、もう少し詳しくライフプラン表を作ってみましょう。
お子さまがいらっしゃる場合は、教育費が何年くらいかかるのか、持ち家の場合、住宅ローンはいつまで払うのか、年金の開始年齢や、夫婦2人の老後や妻1人の老後の期間などです。
再度、桃子さん(44歳)のガッツリ・ライフプラン表をご紹介します。
お子さま2人の教育費が終わるときに、お母様の介護費が必要になるかもしれない。そうすると、あっという間に年金生活になる可能性も高く、働いているうちに計画的にお金を準備する必要があることがわかります。
将来何が起こるのか誰にも分かりませんが、年齢を重ねていくことだけは間違いないのです。今のうちにライフプラン表でイメージしておくことが大切です。
老後の資金はいくら必要?
それでは、具体的に「老後の資金はいくら必要か」を計算してみます。
人生100年時代となりましたので、ゴールは100歳です。100歳まで必要な金額を把握しておくと、「なんとなく将来が不安」から「安心して人生を送る」に変わることができます。
例えば、桃子さんの夫の収入が50万円とします。住宅ローンが15万円、お子さまの2人の教育費など、現在預金残高が増えてない状況です。
退職金が1,000万円、60歳から再雇用で働くことを想定して、目標額をいくらにしたらよいのでしょうか?
以下のように試算してみました。
60歳からの再雇用の給料は月25万円とします。住宅ローンの返済期間が70歳でとすると、月15万円の住宅ローンを含めて、支出40万円。
この場合、月15万円で、10年間で1,800万円(月15万×12カ月×10年)不足します。
また、夫が70歳から年金を月15万円受給し、生活費が25万円の場合で、平均寿命を上回る90歳まで生きたとすると、2,400万円不足します。
つまり、トータルで4,200万円(1,800万円+2,400万円)、退職金1,000万円を予定すると、用意する資金は3,200万円(4,200万円-1,000万円)となります。
桃子さんの場合は、3,200万円の資産を作ることを目標に保険見直しをすることをオススメします。
まとめ
このページでは、保険見直しをはじめるために「ライフプラン表を作って、いくら資産を作る必要があるのか?」について解説をしました。いかがでしたでしょうか。
保険見直しをはじめるときには、「保険でいくら資産形成していくのか」という目標を決めることがとても重要です。
目標額が決まったところで、次は以下のページに書かれている「社会保障制度をよく知って損しない保険見直しにする」に進んでくださいね!
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【保険見直しSTEP2】社会保障制度をよく知って損しない保険見直しにする
ライフプラン表を作成して、「いつ」「どのくらい」お金が必要かを算出すると、気が遠くなるような目標額に驚く人も少なくありません。 「貯金100万円あれば、医療保険はいらない」 「老後の資産は1億円必要」 ...