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  • 2009年05月11日

「変額個人年金保険」という金融商品があります。

一時期、銀行が積極的に販売していたのですが、
仕組みはちょっと複雑です。

保険という名称がついているのですが、保険外交員や保険代理店ではなく、
主に銀行で販売されています。中身が投資信託に近いのですが、
買うタイミングを間違えると、大きな損に繋がってしまいます。

090511.jpg

<近くの銀行でもらってきました。>

銀行で販売しているからということで『安心な』保険と思って、大金をつぎ込んだ方は、
本当に大変な状況になっていることでしょう・・・

個人年金保険には、変額と定額があり、

変額個人年金・・・運用責任が契約者
定額個人年金・・・運用責任が保険会社

の2種類があり、似て非なるものです。

販売手数料が非常に高い金融商品=銀行の大きな収益につながる

ということで、積極的に販売をしていましたが、一連の金融危機の影響で、
保険会社の運用成果が悪化してくると、死亡などの万が一の場合、または
年金受取の場合などの最低保証を、保証できなくなる可能性がでてきました。
 

ハートフォード生命、ING生命など、変額個人年金保険を積極的に販売する
保険会社は、相次いで販売を休止しています。

そんな中、住友生命は販売を継続していましたが、昨年住友生命のシェア(件数ベース)
は昨年9月の8%前後から、3月は約50%に急拡大し、この異常事態に、住友生命は、
9月末で販売を一部休止すると発表しました。
 

どちらにせよ、運用責任は契約者にありながら、最低保証のおかげで、
保険会社は販売を中止せざるえなくなり、契約者も株価が高いときに買ってしまった人は
中途解約すると大きな損をし、高い手数料を払い、10年後には元本は保証されているとは
いえ、1円も増やすことができず、踏んだり蹴ったりになる可能性が高いです。

最近は、株価が戻ってきていますので、場合によっては損切りをするのも一つの
方法です。やはり、「貯蓄性のある生命保険」と「株・ETFなど」を分けて保有する方が、
分かりやすく、いろんな意味でリスク分散につながります。

そういえば、ここ最近株価が急に戻ってきていますので、
私は保有している株の3分の1を売りました。

今回は「やれやれ売り」に近かった感じですが、売却のタイミングは何年経っても
難しいものですね。

 

プロフィール
  • 名前:田中香津奈
  • 株式会社フェリーチェプラン 代表取締役。ファイナンシャルプランナー。
    「攻めのお金」と「守りのお金」という観点から見る独特のマネーセンスがわかりやすいと好評。
    著書に『晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる』(扶桑社)がある。

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