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  • 2004年09月22日

「メールで相談できるシステムを作られたのは、すごいと思います。
私もファイナンシャルプランナーという仕事に興味を持ちました。
ぜひ、今度お話を聞かせて下さい。」

先日これから将来をどうしよう、というY世代の子が嬉しい言葉をかけてくれました。

日経新聞で特集を組んでましたが、Y世代とは16歳〜25歳の世代を意味しています。「将来どうしたらよいかわからない・・・」といって、就職活動さえもしないという「ニート」という言葉も浸透し始めています。
つまり、「とりあえず就職しなくちゃ」という感覚より、「自分らしさが出せる」ということを優先にして就職活動をしている世代です。

私は超氷河期の1996年入社です。
新入社員も、前年の半分しかいず、配属された部署は、初の女性のみの同期。
力仕事もかなりある仕事というのに、男性の同期がいないということを理由に、いろんなことを経験してきました。

配属は、料金部。
保険会社の保険料の収納を管理するところ。そこで学んだことは一つ。

「人間お金のことになると、急に人格が変わることがある。」

ということです。
1本の電話をとるのが、本当に怖かった新人時代。

保険会社の最大のお仕事は、給付金を支払う「保険金部」。
同じお金を扱う部署でも、感謝されるということが発生します。

「給付金助かったの、ありがとう。」

さまざまなトラブルがあったとしても、必ずは1度はお客様から言われる言葉です。

料金部は違います。
もともと「無形」である保険に対しては、人は半信半疑です。
「やっぱり保険はもったいないかな。」
「今月苦しいから解約しちゃおうかな」
「保険の見直ししたけど、保険料きちんと支払えるかな?」
不安が付きまといます。

営業の人の説明をきき、申込書が受け付けられ、銀行での引き落としのセッテイング。
つまり、料金部は一番最後のお仕事。
万が一、何か不手際があったとき、お金を引き落としができた、できなかったによって、ミスが発覚するケースがほとんどです。

「金額がアップしているようだったけどどうして?」
「とめてっていったのに、引き落としされているじゃない、どうなってるの?」
「記帳にいったら、返金されているわよ、何これ?」

あげるときりがありませんが、「ありがとう」という言葉はきくことができない部署でした。

料金部といっても、現金を扱う部署ではありません。
すべてパソコンで処理をします。
「振り込んでくれた保険料が、ちょっと違うなあ、1円返金しなくっちゃ」
というようなケース。

「あああああああああああああああああああああああああああ」

1桁証券番号を間違えてしまっただけで、違う人に返金してしまったこともあります。
そして、あせると画面も消えてしまい、どの証券番号に1円がついてしまったか分からない場合も。

「すみません、1円どなたにつけてしまったかわからないのですが、さがしていただけますか?」

そうやってとっても、とっても上の先輩にお願いしにいったこともあります。

「もう1円私が出すから、なんとか処理して・・・・」

と思ったことも。

こんな小さなミスをしてしまうと、またお客様からの問い合わせが発生してしまうのです。

そんなことがトラウマになっていて、私は「ありがとう」と言ってもらえる仕事は何か?をいつも探すようになったのでしょう。

今は、ほぼ毎日この言葉をかけてもらえます。
「保険の見直ししてくれてありがとう。」

とっても時間がかかったけど、私がY世代だった頃、なんで???と自分の意に反する仕事をしていた経験は、今のかづな先生を作ってくれました。

なんでもいいから、やってみたら?というのはとても古くさい言い方かもしれませんが、やって無駄なことはないな、と思います。

「ありがとう」と言っていただける仕事ができるよう、これからも心をひきしめていきたいと思います。

プロフィール
  • 名前:田中香津奈
  • 株式会社フェリーチェプラン 代表取締役。ファイナンシャルプランナー。
    「攻めのお金」と「守りのお金」という観点から見る独特のマネーセンスがわかりやすいと好評。
    著書に『晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる』(扶桑社)がある。

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